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家相2011.02.04

今日は立春です。旧のお正月。今日という日を迎えられたことあらためておめでとうございます。
今年の目標・計画をまだ立ててない方は是非自分に向き合ってくださいね。
家相
プランを作る際には家相を家相盤必ずみます。
施主の方もほとんどの方が家相をみて欲しいと言われます。
家相は元々中国から6世紀前後に伝来したもので、それを日本の風土、祀る神々によろところから出来上がってものであると推測されます。
平安京では北西の鬼門にあたる方向を鎮める為に比叡山を建立したとも言われています。
確かに家相に書かれていることは、当時の生活からして理にかなっているものもかなりあり、根拠の理解しずらいものもあります。
例えば、南西或いは西に台所をもって来ない  といった事柄はエアコンも冷蔵庫もない時代では食物が腐ってしまいます、また冬の西風を配慮すると納得できるわけです。
トイレを北の方向でなく南東が良いと  される事柄も水洗でない時代では不浄で湿気るし匂いも季節風に乗って北側のお宅に流れていくことを考えれば、南東も納得できます。
では、鬼門はどうでしょう?
鬼門はその中国で北東に都を荒らす盗賊がいたからとされる文献があります。このことが、根拠ならいささか気にする程のことでもないでですね。他には北東の神に由来するという文献もあります。
そこで、私が家相を信じるかどうかということになります。
そもそも家相とは何を指すのかを理解しないと、軽々しく私が歴史のある家相を語るとお叱りを受けそうなので、家相の中の家相を守れば良いことが書かれていて、守らないと災難が書かれていることだけについて想いを述べますと、あの迷信とも取れる災難の列記はあまり気にする必要はないと思っています。
それは、その時代に人々に家の良い造り方を素直に受け入れさせるために、賢者が記したものだと理解しております。それを守って、秩序正しく配列すれば、隣の台所の対面にトイレが来ないなど賢い家作りができたのだと思います。それを守って良い環境で生活してもらうための云々であると考えています。
ただ、そうは言っても施主様が気になる、ならないと言われてもいつ気にされるかも知れませんので、家相は必ずチェックいたしますから、ご安心をください。家相が良くないといわれるより、いいと言われるほうが気分いいですからね。
プランを創る上で大切なのは、土地の持つ環境をよく理解すること、近隣への配慮、自然をよく理解し上手に採り入れろこと、住む方が暮らし易いこと、上手なコスト配分がなされこと、家相はみること、などではないでしょうか。
ただ、家相の数々の災難の記述に振り回されないことが大切であると考えています。
そもそも、書かれてある災難の根拠が不明であること、家相に原因を求めてしまうと本当の原因を見失ってしまうことにもなりかねません。
いずれにしても家相がいい方が安心できますね
そうして、今日も家相盤を眺めて頭をひねっている僕がいるのでありまする。